鹿児島県霧島市日当山(ひなたやま)には、温泉がいっぱいあります。
西郷どんが要職から外され、このあたりに住んでいたり、
ちょっと先には坂本龍馬さんが新婚旅行に来た温泉などがいっぱい、いっぱいあります。
霧島連山の恵みを受けているのです。
千石温泉(せんごく)
失礼ながら、実にひなびた温泉。
ところが駐車場には車がいっぱい。
どうしていっぱいの車があるのかなぁと入ってみました。
なにか人気のヒントがあるのだなぁと思いました。
受付のところには、いっぱいの野菜。
しかも安い。
なんでも、お客様が置いておかれているそう。
これだけでもほっこりします。
温泉の質は、はっきり言って、一番!
知らなかった!
シリカ・・・と書いてありました。
ということは、ケイ素です。
実は、初めて千石温泉に行ったときには、水溶性ケイ素のことは全く知りませんでした。
シリカのことだって知らなかったのです。
それから数年後に、水溶性ケイ素を取り扱うことになるとは、不思議なご縁ですが、それは、この千石温泉の温泉が本当に良かったからです。
また、この温泉は知らないもの同士、おばあちゃんともすぐにお友達になってしまう、そんな雰囲気。
とにかく、ここは「水で薄めないから最高」というのがおばちゃんたちの絶賛の理由でした。
鹿児島弁でいうと、「キンゴキンゴ」するのです。
つまり、きれいきれいになって、しっとりしてしまうのです。
よほど温泉水がいいのでしょうね、お水まで販売されていました。
そして焼酎までも・・・・。
このお水が、実に美味しいのです。
びっくりしました。
温泉水だぞ~ という感じ。
それが、シリカ、そうシリカはケイ素の別名です。
帰りに、80代のおばあちゃんが、杖をついて出て行かれたので、
私
「よろしかったら、車なのでお近くまでいかがですか?」(と、鹿児島弁で)
そのおばあちゃんは、きれいな標準語で話されていました。
車ですぐでも、杖だったら大変です。
歩くと35分のところでした。
杖をついてでも、入りたくなる温泉。
とっても感謝されて、もっていらした袋の中をガサガサと探し始めました。
よくおばあちゃんたちがされる、「なにかおみやげ」を探されていたのです。
なんだか、ほんわりとなりました。
私
「私の母は90歳を超えています。
いつも周りの方々にお世話になっているのです。
せめて、私もお世話の恩返しをしたいのです」
と申しましたら、安心されたようにガサガサをやめられました。
温泉の質と、おばあちゃんの優しさに触れて、ふるさとってやっぱりいいなぁ・・・・、と感じた時間でした。
千石温泉(せんごく)
電話番号 0995-42-0440
所在地 霧島市隼人町姫城1-174 鹿児島空港から車で15分くらい
ホームページ http://sengokuonsen.net/
定休日 第二、四水曜日
営業時間 6:00-21:30
料金 大人150円、小人100円
駐車場 20台
(追伸)
そうはいっても、なかなか鹿児島までは遠いです。
ご自身でケイ素の温泉が楽しめます。
自宅のお風呂に、トリプルディーの蓋、一杯分を入れます。
全然違います。
ご褒美にこうした自宅温泉もたまには・・・。